勤務時間と雇用条件

看護師として高い志を持っていたとしても、勤務条件によっては勤め続けることはできないでしょう。勤務形態や雇用形態によっても違ってくることではありますが、病棟のある病院勤務を選べば、雇用条件として夜勤や交代勤務は付いてきます。日勤も夜勤も8時間勤務が基本ですが、時間超過になることもあります。2交代制を敷いているところでは、12時間勤務や夜勤の16時間制など変則勤務にしているところもあるのです。

変則型もありますので、細かなところまで確認しておくことが必要でしょう。こういった勤務時間が、看護師には大きくのしかかり、その数を減らしている原因となっているのは間違いありません。現状で60万人前後は不足しているといわれている背景の一つなのです。
労働基準法から考えていくと、法定労働時間が定められており、一日8時間、週40時間を超える労働は禁止されています。しかし、労使間において合意するのであれば時間外勤務が認められており、その代わりに割増賃金を支払うことになっているのです。

看護師として病院勤務を考えている場合にこういった環境を避けるのであれば、人数の多い病院を選択するしかないでしょう。シフトが厳しくなればなるほど、勤務時間は悪化します。内部的な問題もありますので、情報をしっかりつかむことが重要となるでしょう。

シフトと休暇の問題

看護師の勤務条件ということを考えると、土日や休日は出勤が当たり前ということがあげられるでしょう。入院施設がなければ、このような勤務体系にならないこともありますが、それでも土日休みになるとは限りません。病棟勤務の場合には、交代制かシフト制になり、休日は確定しにくくなります。休日のとり方がシフト勤務よりも交代制の方がいいという意見もありますが、どちらにせよ安定はしないことは確かです。雇用条件を考える場合、勤務シフトは重要な要件になるでしょう。

休暇の取得に関しても、有休がうまく取れないなどの問題が絡むと、どうしてもモチベーションが下がります。仕事もハードである以上、リフレッシュする時間が必要なのは事実です。体力も無限に続くわけではありませんので、やりがいがあったとしても、休みはなければ続きません。できるだけ休みの多い職場を探したいところですが、なかなか難しいのも現状だといえるでしょう。

シフトを安定させるためには、看護師の人数が必要です。数が少ない職場では、アットホームな環境になることが多くなりますが、それだけ条件は厳しくなりやすく有給取得率も下がる傾向にあります。配置基準もひとつの参考としておくと、少しでも条件のいい職場を見つけることができるようになるでしょう。

看護師の雇用と現状

看護師になりたいと思い目指す人は少なくありません。しかし、どれぐらいの求人があり、雇用条件はどんなものなのか、志だけではクリアできない問題も目を向けておかなければ、資格取得後に勤め先を探す時につまずいてしまうでしょう。
看護師の数ということを考えたときに、日本の社会に必要な看護師の数に対して、現在の有資格者数のバランスは、とてもいいとは言えません。慢性的な不足状態が続き、離職数に関しても歯止めが利いていません。復職支援に関しても、十分な効果を上げているとはいえず、国は力を入れてきています。

特に潜在看護師が戻れる環境が整っておらず、有資格者がいても看護師数の増加につながらないのは、社会的に見ても問題が大きいといえるでしょう。
看護師の勤務環境ということもあります。雇用条件は良くても、勤務環境が劣悪であれば、長く勤めることはできません。離職数に関して歯止めが利かないのも、志は高くても、現場とのギャップに耐えられず、仕事を離れるしかなくなってきているともいえるでしょう。

社会問題も絡み合い、簡単にクリアできない問題も多くあります。だからと言って、働き場はどこでもいいということにはならないでしょう。これから勤めることを考えるのであれば、どんな雇用条件が付いてきて、どんなことが考えられるのか、その問題を知ることが重要であるはずです。その情報を知り分析できる力は、いつでも役に立ちますので、情報を活用してみてはいかがでしょうか。